1級FP技能士は国内FPの最高難易度の国家資格で、正式名称は1級ファイナンシャル・プランニング技能士と言います。
CFP®は世界24カ国・地域(2017年2月現在)で導入されており、FPとして必要かつ十分な知識と経験を持つ証明となります(国際ライセンス)。
国家資格と民間資格という違いはありますが、試験の難易度は同レベルでいずれも金融業界からFPの最上位資格として認知されています。
難易度 難しい(1~3年程度)
1級FP技能士/CFP®と2級FP技能士/AFPの間では、試験レベルが全く違います。CFP®では審査試験が6課目に分かれており、全てに合格しなくてはいけません。
1回の試験で全部に合格する必要は無いため、2課目程度の合格を目指す人が一般的です。丸暗記だけでは合格ラインに達すのは難しく、各課目ごとに深い理解を必要とします。
一般的な勉強時間の目安は、600時間~900時間程度。
仕事上(金融・FP)の価値 上~特上
金融関係の職場での評価は高く、独立希望の人には非常に価値が高い資格です。
FP最上位資格として認知されている事から、金融関係の企業であれば待遇面で大きなアドバンテージが期待できます。
専門的なコンサルタント業務ができるので独立開業も選択肢となります。FPとして成功するかは努力次第ですが、2級FP技能士/AFPと比べると成功者の割合が高くなっています。
管理人が顧客と接した時の感想としては1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)の方が、好反応な印象。CFP®は金融関係の人と話すときは高評価です。
☆試験の詳細⇒1級技能検定の概要
勉強方法 全課目の合格は1~2年の勉強が必要
CFP®の審査試験6課目に合格⇒1級FP技能士の実技試験というのがもっともオーソドックスなルートになります。
(この方法だと実務経験が不要です)
基本は3級FP技能士や2級FP技能士/CFPの対策と同様に過去問を徹底的に行う事が重要です。ただし、過去問を数回繰り返しても合格点まで届かない事も多いので、深い知識や計算能力も必要になります。
管理人は金融の知識が元々あったので過去問だけで合格する事ができましたが、金融資産運用設計や不動産運用設計は難問が多いので、スクールの利用も選択枝だと思います。
管理人のオススメ教材
1級FP技能士の資格を持っている管理人が、本屋さん等で販売しているテキスト・問題集を調べて、オススメできるものを紹介しています。選定基準は内容の深さなどよりも、効率的に短期間で合格できる事に主眼を置きました。
【オススメ教材】CFP受験対策精選過去問題集(各課目ごと)
CFP受験対策精選過去問題集は、合格者のバイブル的な存在です。課目ごとに販売されているので受験予定の教科から挑戦していくと良いでしょう。
解答の説明文が非常にシッカリしているので、間違ったところは理解できるまで読み返してください。(近くの書店で取扱い無い場合は、以下からも購入可能です)
【参考】勉強のヒント 課目の組合せ
関連性が高い課目を組合わせる事で、勉強が効率的に行う事が可能です。あくまでも参考レベルの話ですが、管理人の考える受験組合せを考えてみました。
また、試験は課目により前半と後半の2週に分かれます。体力的に厳しいと感じる人は前半と後半で1課目づつ受験する方法も良いと思います。
金融資産運用設計(前半課目)
6課目の中では、もっとも難易度が高いかもしれません。証券系の知識が乏しい人は、2課目の合格を狙わず1課目に絞るのも方法だと思います。
他の課目との関連も低いのですが、管理人が2課目受験するならばタックスプランニングと組合わせます。
不動産運用設計(前半課目)
金融資産運用設計と並んで難しいと言われる課目です。宅建などを持っている人は比較的簡単だと思います。
管理人が2課目受験するならば、タックスプランニングか相続・事業承継設計です。
ライフプランニング・リタイヤメントプランニング(前半課目)
管理人が2課目受験するならば、リスクと保険です。
リスクと保険(後半課目)
問題は比較的簡単な傾向ですが、とにかく時間が足りません。分かる問題や計算が簡単な問題を優先的に解いていく方が良いかも?
管理人が2課目受験するならば、ライフプランニング・リタイヤメントプランニング か相続・事業承継設計です。
タックスプランニング(後半課目)
管理人が2課目受験するならば、不動産運用設計か相続・事業承継設計です。
相続・事業承継設計(後半課目)
管理人が2課目受験するならば、タックスプランニングです。
管理人からワンポイントアドバイス
問題集を初めて行った時は「全く分からない」という印象だと思いますが、2回・・3回・・と繰り返すうちに内容が理解できるようになると思います(最低でも5回は行って欲しい)。
【注目】過去問演習が合格に必須の理由
課目合格の有効期限はありませんので、自分のペースでユックリ行うことが大切です。管理人は半年の試験で2課目づつ挑戦しましたが、1課目や3課目でも構いません。
ただし、3年以上かけると集中力が切れてしまう人も多いので、出来る限り短期間で全課目合格を目指す方が良いと思います。
1級FP技能士/CFPは、2級/AFPや3級と比べて格段に難しいので受験を躊躇している人もいるかもしれませんが、管理人は合格に見合った恩恵がシッカリありました。
思い立ったら“えいや~”で挑戦してみてください。