ファイナンシャル・プランナー(FP)を生業にする人は、相談業務・講師・執筆の3分野が収入源となるパターンがほとんどです。
今回は、その中でも講師・セミナーの収入について考えてみます。セミナーに関しては無料で実施するケースもありますが、ここでは有償の場合に絞って説明していきます。
まず、日本FP協会の「平成23年ファイナンシャル・プランナー業務調査」によると、年間の有償セミナー実施回数の平均は21.7回となっています。
20回を超えているので相当多く見えますが、中央値だと6回で大幅に下がります。実はFPにも様々なタイプがあって相談業務中心の人もいれば、セミナー講師がメインの人もいます。
セミナー専業だと年間に50回を軽く超えてきますので、平均値が高くなるのです。
上記は、あくまでもセミナーを実施している実績がある人の話です。年に1回もセミナーを行わないFPは6割を超えています。
【1回あたりの講師料】
3万未満 | 3~10万未 | 10万以上 |
61.4% | 30.8% | 5.9% |
☆平均:約3万 ☆中央値:約2万
参考:<日本FP協会「平成23年ファイナンシャル・プランナー業務調査」
管理人が経験上では、講師料だけで年収300万程度を稼ぐ人は相当に凄いパターンです。冒頭で少し触れましたが、無料でセミナーを請け負うFPも増えてきており、講師料に関しては緩やかですが減少傾向にあります。
有償セミナーで注目分野は?
講師料で稼ぐFPの得意分野を考えると、圧倒的に多いのは金融資産運用設計です。
金融関連では、セミナー参加者は資産を増やす目的で参加するケースがほとんどですので、セミナー料を払う事に対して抵抗は小さいです。市場も日々変化しますのでセミナーを繰り返し開催する事も比較的容易です。
また、NISAや確定拠出年金などの話に対しても興味を持つ人が増えているので、市場動向などの専門的な話だけでなく、仕組みを説明するセミナーにも参加者が多いです。
あとは、最近になって増えているのが、老後に対しての資産設計についてです。こちらの場合はライフプランニングの分野にも関わってきますので、広い知識が必要になります。
セミナーに関しては講師料を収入の柱にするパターンもありますが、セミナーをきっかけに相談顧客に発展する事も多いので、宣伝業務として行うパターンも増えてきています。
【関連】セミナー講師の仕事で大切な事!
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