ファイナンシャル・プランナー(FP)を生業にする人は、相談業務・講師・執筆の3分野が収入源となるパターンがほとんどです。
今回は、その中でも執筆業務について検証してみます。執筆業務に関しては、新聞・雑誌へのコラム掲載や書籍の出版、FP試験テキストの作成・監修などが主となります。
管理人が調べた範囲では、もっとも収入期待が大きいのはテキスト作成です。年間で数百万というケースも多いので、獲得できれば業務は安定します。
次に書籍ですが、これは人(実力)によって差が大きいです。後半で管理人が出版社から提案を受けた時の例を書きますので、参考にしてください。
そして、チョット厳しいのが雑誌等へのコラム掲載。現状は1回のコラムで3万くらい貰えれば非常に優良案件という印象。今はFP業務の宣伝という意味合いで無料執筆も増えているので、コラム掲載だけで生計を立てるFPは相当な凄腕だと思います。
ちなみに、日本FP協会の「平成23年ファイナンシャル・プランナー業務調査」によると、年間で10万未満が約30%となっています。
また、年間100万以上の割合も約14%となっており二極化が鮮明。おそらくですが、100万以上の多くは300万、400万というパターンで執筆中心で活動しているFPだと思います。
【1年間の執筆料・監修料】
10万未満 | 10~50万未 | 50万以上 |
29.7% | 37.5% | 20.4% |
☆平均:約46万 ☆中央値:約15万
参考:<日本FP協会「平成23年ファイナンシャル・プランナー業務調査」
書籍発売:管理人が提示された例
書籍に関しては、管理人も依頼を受けた経験が何度あるので、参考までに出版社から提示された条件を大まかに書いておきます。
一般的に、本の印税は10%と言われていますが、管理人は実力が無い事もあり8%程度が多いです。これは単純に考えると1冊1500円の本ならば120円(1500円×0.08)です。
また、通常は初版5000部などの提示があれば、そては全て印税収入として保障されます。
ただし、管理人は“初版に対して8割を保証”という条件もありました。これは初版7000部であれば、8割の5600部に関しては印税が保証されるという条件です。
上記を例に計算すれば、5600部×120円=約67万は確定。当然ですが、それ以上の販売に関しては1部120円で加算されていきます。
また、最近では電子書籍での提案も増えてきました。こちらは初版という概念はなく販売数に対して印税が支払われるパターンが中心。ちなみに電子書籍だと印税は15%くらいを提示されるパターンが多かったです。
ただし、書籍販売は思った以上に時間拘束が長くて打合せから出版まで早くても半年程度はかかります。管理人は基本的にお断りしているので、これ以上の内容に関しては知りません。
もっとも、新しく顧客を獲得していきたいと考えている人にとっては宣伝効果も大きいので、こういった話があった時は積極的に取り組んだ方が良いと思います。
【関連】執筆業務で収入と宣伝のW効果
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